Abbey Road Live Performance of The Beatles' Music

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1. The Sheik Of Araby
(ザ・シーク・オブ・アラビ)
THE COMPLETE SILVER BEATLES
「ザ・コンプリート・シルヴァー・ビートルズ」
30CP-55
1982年09月発売(米)
ANTHOLOGY 1
「ザ・ビートルズ・アンソロジー1」
TOCP-8701-2
1995年11月21日発売
2. Glad All Over
(グラッド・オール・オーヴァー)
THE BEATLES LIVE AT THE BBC
「ザ・ビートルズ・ライヴ!!アット・ザ・BBC」
TOCP-65748-49
2001年06月08日発売(日)
3. Awaiting On You All
(アウェイティング・オン・ユー・オール)
ALL THINGS MUST PASS
「オール・シングス・マスト・パス」
TOCP-65540
1970年11月30日発売(英)
THE CONCERT FOR BANGLA DESH
「バングラデシュ・コンサート」
MHCP-896-7
2005年11月02日
4. When We Was Fab
(FAB)
CLOUD NINE
「クラウド・ナイン」
WPCP-3991
1987年11月発売(英)
BEST OF DARK HORSE 1976-1989
「ダーク・ホース1976-1989」
22P2-3071
1989年10月発売(英)
5. Beautiful Girl
(ビューティフル・ガール)
THIRTY THREE & 1/3
「33 1/3」
TOCP-67335
2003年03月03日発売(英)
6. Cheer Down
(チアー・ダウン)
BEST OF DARK HORSE 1976-1989
「ダーク・ホース1976-1989」
LIVE IN JAPAN
「ライヴ・イン・ジャパン」
TOCP-15007-08
2003年03月03日発売
7. Long Long Long
(ロング・ロング・ロング)
THE BEATLES
「ザ・ビートルズ」
TOCP-51119-20
1968年11月22日発売(英)
8. For You Blue
(フォー・ユー・ブルー)
LET IT BE
「レット・イット・ビー」
TOCP-51123
1970年05月08日発売(英)
THE BEST OF GEORGE HARRISON
「ザ・ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン」
TOCP-6955
1976年11月20日発売(英)
ANTHOLOGY 3
「ザ・ビートルズ・アンソロジー3」
TOCP-8705-06
1996年10月28日発売
9. Dark Horse
(ダーク・ホース)
DARK HORSE
「ダーク・ホース」
TOCP-65543
1974年12月20日発売(英)
THE BEST OF GEORGE HARRISON
「ザ・ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン」
LIVE IN JAPAN
「ライヴ・イン・ジャパン」
10. All Things Must Pass
(オール・シングス・マスト・パス)
ALL THINGS MUST PASS
「オール・シングス・マスト・パス」
11. I Forgot To Remember To Forget
(アイ・フォガット・トゥ・リメンバー・トゥ・フォゲット)
THE BEATLES LIVE AT THE BBC
「ザ・ビートルズ・ライヴ!!アット・ザ・BBC」
12. Three Cool Cats
(スリー・クール・キャッツ)
THE COMPLETE SILVER BEATLES
「ザ・コンプリート・シルヴァー・ビートルズ」
ANTHOLOGY 1
「ザ・ビートルズ・アンソロジー1」
13. Don't Ever Change
(ドント・エヴァー・チェンジ)
THE BEATLES LIVE AT THE BBC
「ザ・ビートルズ・ライヴ!!アット・ザ・BBC」
14. Take Good Care Of My Baby
(テイク・グッド・ケア・オブ・マイ・ベイビー)
THE COMPLETE SILVER BEATLES
「ザ・コンプリート・シルヴァー・ビートルズ」
15. Crying, Waiting, Hoping
(クライング、ウェイティング、ホーピング)
THE COMPLETE SILVER BEATLES
「ザ・コンプリート・シルヴァー・ビートルズ」
THE BEATLES LIVE AT THE BBC
「ザ・ビートルズ・ライヴ!!アット・ザ・BBC」
16. Something
(サムシング)
ABBEY ROAD
「アビイ・ロード」
TOCP-51122
1969年09月26日発売(英)
THE BEATLES 1967〜1970
「ザ・ビートルズ1967年〜1970年」
TOCP-51129-30
1973年04月20日発売(英)
THE BEST OF GEORGE HARRISON
「ザ・ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン」
ANTHOLOGY 3
「ザ・ビートルズ・アンソロジー3」
THE BEATLES 1
「ザ・ビートルズ1」
TOCP-65600
2000年11月13日発売(世界同時)
THE CONCERT FOR BANGLA DESH
「バングラデシュ・コンサート」
LIVE IN JAPAN
「ライヴ・イン・ジャパン」
17. Art Of Dying
(アート・オブ・ダイイング
ALL THINGS MUST PASS
「オール・シングス・マスト・パス」
18. Devil's Radio
(デヴィルス・レイディオ)
CLOUD NINE
「クラウド・ナイン」
LIVE IN JAPAN
「ライヴ・イン・ジャパン」
19. All Those Years Ago
(過ぎ去りし日々)
BEST OF DARK HORSE 1976-1989
「ダーク・ホース1976-1989」
LIVE IN JAPAN
「ライヴ・イン・ジャパン」
20. Got My Mind Set On You
(セット・オン・ユー)
CLOUD NINE
「クラウド・ナイン」
BEST OF DARK HORSE 1976-1989
「ダーク・ホース1976-1989」
LIVE IN JAPAN
「ライヴ・イン・ジャパン」


(encore)
21. Between The Devil And The Deep Blue Sea
(絶対絶命)
BRAINWASHED
「ブレインウォッシュド」
TOCP-67074
2002年11月18日発売
22. My Sweet Lord
(マイ・スウィート・ロード)
ALL THINGS MUST PASS
「オール・シングス・マスト・パス」
THE CONCERT FOR BANGLA DESH
「バングラデシュ・コンサート」
LIVE IN JAPAN
「ライヴ・イン・ジャパン」
Akihiro "Bambino" Matsuyama
as
George Harrison
ビートルズのデビュー前のナンバー、『The Sheik of Araby』, 『Glad All Over』で今年のジョージ・ハリスン・メモリアル・イベントが幕を開けた。

続いて、バンビーノさんの元気な「こんばんは!」の声。「今日は楽しく、しゃべりもっていこうかと、そういう楽しい、なごやかな雰囲気にしたい」さらに、「ジョージの優しさや、人の良さが出ればいいなと思っています。」
オープニングの2曲は、バンビーノさん自身大好きなナンバーで、毎年演奏しているそうだ。丁寧なヴォーカルにジョージへのこだわりが感じられる。『Glad All Over』のような曲は、ヴォーカルの音程の高低だけで表現できない曲。ジョージを感じるさせる微妙なニュアンスを、歌いまわしで見事に表現している。
今日は、デビュー前のナンバーも多く演奏されるということで、明るく楽しい雰囲気の中で、ジョージを偲ぶことができそうだ。

演奏し終わった曲の楽譜を丸めて、客席へ投げるパフォーマンスに続いて、ソロナンバーを2曲。ストレートなロックンロールナンバー、 『Awaiting on You All』と、サージェント・ペッパーズやマジカル・ミステリーツアーあたりのビートルズを彷彿とさせる 『When We Was Fab』。

「ジョージの曲を全部知ってる人っていらっしゃいますか?次は結構マニアックな曲です。個人的に大好きで、ジョージらしい部分がいっぱい詰まってる曲だと思います。ジョージはスライドギターが得意ですから、そういう曲を2曲ほど。」と、バンビーノさんが次の曲『Beautiful Girl』を紹介。
「スライドギターはバンビーノが抜群に上手いですね。僕もいろんな人を見てきたけど、バンビーノは上手いなぁ。」とチャッピーさん。
ジョン・レノンの『Beautiful Boy』と年代的な関係は?のゴードンさんの問いに対し、『Beautiful Girl』はビートルズ時代にジョージにより創られた曲であると、バンビーノさんより豆知識。

次もスライドギターが印象的なナンバー、『Cheer Down』。
バンビーノさんの、ダイナミックで伸びやかなスライドギターと、チャッピーさんとゴードンさんの爽やかなコーラスで、晴れ晴れとした気分に。

ジョージの普段着はこんな感じかな、とイメージしたという本日のバンビーノさんの衣裳。ゴードンさんに、「普段着」さらには「寝巻き」と突っ込まれたところで、ステージにいすが運ばれ、アコースティックギターコーナーへ。この秋に購入したと言うヤイリのアコースティックギターに持ち替えて。弾きやすくて、とっても気に入っているそうだ。

ここで、本日のスポンサーさんである、メルシャンの発泡酒『STING』をメンバー全員で試飲。メンバー口々に、「美味い!」、「ほろ苦く、深い!」、「ジョージの味がする!」と大絶賛。


アコースティック・ギターを使っての1曲目は、本日唯一のしんみりナンバー、『Long Long Long』。
続いてもう一曲ビートルズ時代のナンバー、『For You Blue』。
チャッピーさんが、映画Let It Beのジョンスタイルで、膝にギターを乗せ、スライド奏法。あの艶っぽい、不思議な音色を見事に再現。

次のナンバー、『Dark Horse』をジョージの口調を真似て、巻き舌でドイツ語なまり風に紹介。ここで、Dark Horse(穴馬)という言葉そのものの話題になり、ジョン、ポールの陰に隠れた存在だったジョージのことを、本人が自ら表現し、トレード・マークにもなり、後にダークホース・レーベルを発足したことをバンビーノさんが説明。

次は追悼らしい曲です、と『All Things Must Pass』を「そこに留まっている物は何もない、という意味の曲」と紹介するバンビーノさん。
「諸行無常やね。」とゴードンさん。
「そうそう。哲学的な意味があると思います。ジョージは全世界のいろんな宗教を勉強して、自分なりの悟りを持ってたみたいです。」
「悟っている、と言えばあの人ですね。」とチャッピーさんに振るゴードンさん。
「私の場合、悟ってるというより、太ってるという感じ(笑)。」とチャッピーさん。
会場も大爆笑に包まれたところで 『All Things Must Pass』 へ。

ちょっとしんみりとした会場に、追悼とは言っても、ジョージの曲で楽しもうという会なので、もうちょっとくだけてもいいですよ、とゴードンさん。

アコースティック・ギターから、愛用のグレッチに持ち替えて、次は、『Live at the BBC』に収録されている『I Forgot to Remember to Forget』。エルビス・プレスリーのナンバーをジョージがカバーした。
「ビートルズがビートルズになる前の音源は大変貴重です。この曲がああなった(進化した)んだとわかることもあります。是非持っててほしいアルバムです」とチャッピーさん。
バンビーノさんのギターの音が出ないというハプニングが。アンプのスイッチを入れ忘れていたのだが、「スイッチ入れないと!」とゴードンさん。




続けて、バンビーノさん得意の、イベントではお馴染みのナンバー 『Three Cool Cats』。アミーゴさんのピート・ベスト風ドラミングが冴える。

ポールとジョージがハモるほのぼのナンバー 『Don't Ever Change』 、「よろしくお願いします。お手柔らかに。」とゴードンさん。
今日は大人しくしてる、一切しゃべらない、と言っていたというチャッピーさん、5分に一回しゃべらないと息苦しくなるそうだ。「パロッツって、MC最高なんだよね。あの司会のおじさんが(笑)。」と電車で乗り合わせていたお客さんに言われていたというエピソードを披露。




1962年1月1日にビートルズがロンドン・デッカスタジオにてオーディションを受けた時に演奏したナンバーを2曲。『Don't Ever Change』に続いて本日2曲目のGoffin&Kingのナンバー、『Take Good Care of My Baby 』と、バディー・ホリーのナンバーをジョージがカバーした『Crying, Waiting, Hoping』。間奏では、とってもジョージらしいギターソロを聴かせてくれた。

ここで、ギターチェンジのため、アミーゴさんが次の曲『Something (Live in Japan version)』を紹介。
「Live in Japan versionということは、クラプトンがいるわけですね?どこにいるんでしょうか?!」とゴードンさん。
ポーズをとり、「クラプトンやないの(笑)。」とおばちゃん風にアピールするチャッピーさん。
「クラプトンがギターソロを弾いてるというと、今考えると夢のような感じです。」とバンビーノさん。
「僕に言わせれば、バンビーノとチャッピーがギターソロを弾くのも、夢のようなことです。六本木ではチャッピーはクラプトンですから。」とゴードンさん。
「え?ジョン・レノンじゃないの?」とバンビーノさん。会場大爆笑。
「レイラなんて弾いたことない(笑)。」とチャッピーさん。「この曲、クラプトンもいいけど、ジョージのギターもいいですね。負けず劣らず素晴らしいと思います。それを見事にバンビーノが、あなたの心に染み入ります。これを聴いたら、もう今日は眠れない。」
間奏のふたりの、ジョージ、クラプトンの特徴を捉えたギターソロ共演は鳥肌ものだ。ゴードンさんの高音のコーラスも非常に効果的。


ジョージの曲はほとんどクラプトンが参加しているんですが、次もそんなナンバーです、と『Art of Dying』を紹介。チャッピーさんのワウを効かせたギタープレイがドラマチックなナンバー。
照明の演出が華やかさを添える。

続けてこの曲でもクラプトンがギターを弾いています。ジョージならではの皮肉たっぷりのナンバーです、とDevil's Radio。




「いよいよ今日最後の2曲、楽しんでいただけたでしょうか?58歳で4年前に亡くなったジョージ。これからも毎年、この追悼イベントを開催ようと思っています。そのために、長生きしようと思っています。長生きしましょうね。特にチャッピーには長生きしてもらわないと。」
「青汁飲んでますから。最近のは飲みやすい。全然苦くも臭くもない。牛乳に混ぜて飲むと美味しい。」とチャッピーさん。
「青汁よりも『STING』飲まないとね。」とバンビーノさん。

「今日はどうもジョージに関係のない話が多すぎる。」とゴードンさんに促され、「本当に今日はありがとうございました。どうもしゃべるのが得意な方じゃないので、もうひとつ掴めなかった気がします。最後に2曲。みなさん、楽しんでください。」
ポールとリンゴも参加したジョンへの追悼の曲、『All Those Years Ago 』と、全米No. 1にもなった大ヒットナンバー、『Got My Mind Set On You』。

豪華な花束贈呈の後、アンコールに応えて、ウクレレのチューニングを行うバンビーノさん。
「最後はバンビーノが得意なウクレレ。ジョージもウクレレが好きでたくさん持ってたらしいですね。それをポールに勧めたりして。」とゴードンさん。
「最後に本当にいい曲を残してくれましたよね。気に入っていつも演ってるんですが、昔の曲をジョージがウクレレで上手く蘇らせた曲です。」とバンビーノさんが、ジョージ最後のアルバム『Brainwashed』からのナンバー、『Between the Devil and the Deep Blue Sea』を紹介。




「今日はもう一曲アンコールを用意してあります。ジョージと言えば、スライド・ギターの名手。スライド・ギターと言えば、この曲(『My Sweet Lord』)がジョージの中で一番有名じゃないかと。」とチャッピーさん。
「や、や、やらないわけにはいかない、、、」と思わず舌がからみ、スライドギターが緊張するので、最後の曲にするんじゃなかったと後悔している、と打ち明けるバンビーノさん。
これからも毎年ジョージ・メモリアル・イベントを開催することを約束し、本日最後の曲へ。ここで再びバンビーノさんのギターの音が出ず、本日2回目のゴードンさんの「スイッチ入れないと!」。
懸念のスライド・ギターもばっちりきまり、My Sweet Lord でイベントの幕を閉じた。

今日は、バンビーノさんの意図していた通り、楽しくなごやかにジョージを偲ぶことができた。バンビーノさんはジョージが大好きで、常に丁寧にコピーし、演奏していることが感じられた。ジョージも天国から、この頼もしい後継者にエールを送っていることだろう。




***** Photos & Report by mk