次もチャーリーさんのヴォーカルで、ヒット曲「Got My Mind Set On You」が演奏された。こうして、ふたりのジョージ役、ギタリストを見ていると、勝手にジョージとエリック・クラプトンの姿を重ねてしまい、胸が熱くなる。
そんなふたりの姿に見とれていると、次の曲のイントロを聞いてさらに気持ちが高まった!その曲は「Love Comes To Everyone」。アルバム「GEORGE HARRISON」に収録されてているこの曲は、クラプトンがイントロを弾いているほか、クラプトン自身のアルバムにも収録(カヴァー)されている。ジョージとクラプトンの深い友情と、チャーリーさんの歌声が心に沁みた。
「Love Comes To Everyone」の後は、MCに続いてバンビーノさんが歌ってくれた。
アコースティック・ギターを弾きながら「Give Me Love」を歌うバンビーノさん。ジョージの雰囲気たっぷりに、ひとこと、ひとことを大切に歌っていく姿が印象に残る。
「Give Me Love」が終わり、たくさんの拍手の後に少しの間が・・・「あっ!」と、突然思い出したかのように、足達さん(ファイアーグロウズのリンゴ役)が話し始めた。普通に話しているのに、何故かみんな微笑んでしまう。そんな癒しの足達トークで、ほんわかとしたところで次の曲へ。
ゆったりとしたドラムのリズムに乗せて、ギターやベース、シンセサイザーが流れるように響いて「All Things Must Pass」が演奏された。ゆったり流れる大きな河のように歌っていくバンビーノさん。その歌声に乗せてジョージのメッセージが静かに漂う。
そんな奥深い「All Thigs Must Pass」の後には、少しスピードを上げて「Faster」が演奏された。
「Faster」を熱唱したバンビーノさんがここでMC。「ありがとうございます。この「Faster」はF1の歌でですね、ボクが個人的に好きな曲で選んだんですけどもね、歌詞がいいんですよね〜」と話した。「どんな歌詞なんですか?」とのチャーリーさんからの問いに、バンビーノさんは「あのぉ〜。。。彼は誰よりも速い、、、、、あの〜、彼は、、、あの〜、誰よりも速い。でも、、、それは、努力しました。そういう曲です。。。」と、やや困惑しながらも懸命に説明。そして、「さて、次は全員がアコースティック・ギターに持ちかえまして、これもボクがリクエストした曲なんですけれども、「If Not For You」。その曲と2曲続けてまたボクが歌います。」などと次の曲を紹介した。
しっとりとしたギターの音色で「If Not For You」が演奏された。チャーリーさん、バンビーノさん、大ちゃん(ファイアーグロウズのジョン役)とギターチームの3人全員がアコースティック・ギターを弾く。その優しい響きが心地良く、実に癒された。
続く「Sue Me, Sue You Blues」では、雰囲気がガラッと変わり、黒岩さんが弾くピアノと、チャーリーさんとバンビーノさんが一緒に弾くスライド・ギターがドラマチックでカッコ良かった。
「Sue Me, Sue You Blues」が終わると、大ちゃんがMCをした。「今回は急遽、バンちゃんに手伝ってもらうことになりまして、ありがたいことに、このイベントが出来たんですけれども、チャーリーとバンちゃんとのキャラが合ってますよね。」と言い、例えに、「ポールイベントでゴードン野口とマサキが一緒に演ると。。。」とか、「ジョンのイベントで私と(チャッピー)吉井さんが一緒のステージに上がっても、、、、」と話しながら、「このジョージのイベントでバンちゃんと一緒に出来て良かった」と強調する大ちゃん。客席もパロッツとファイアーグロウズの個性豊かなメンバーを思い浮かべながら、想像を膨らませて笑いが込み上げる。
今度は、バンビーノさんがウクレレを弾き始め「Between The Devil And The Deep Blue Sea」を歌ってくれた。始めはウクレレとヴォーカルのみのため、ファイアーグロウズのメンバーと観客は手拍子をしながら、バンビーノさんを応援。そして、この曲では大ちゃんがリード・ギターを聴かせてくれた。
続いてもバンビーノさんのヴォーカルで「Any Road」が演奏された。軽快なリズムに乗せて楽しそうに歌うバンビーノさん。聴いていてウキウキしてくる。
MCの後、今度はチャーリーさんのヴォーカルで「Beware Of Darkness」が演奏された。前のウクレレが効いた楽しいナンバーとは対照的な哀愁のある曲で、これがまた渋くてカッコ良くシビレた。
「Beware Of Darkness」が終わると、また明るいサウンドに戻り「Awaiting On You All」が演奏された。チャーリーさんとバンビーノさんがスライド・ギターを息を合わせて弾き、魔法をかけるように、きらびやかな音を振りまいていく。足達さんのドラムとマサキさん(ファイアーグロウズのポール役)のベースがリズミカルに跳ね、そのリズムに乗って、バンビーノさんが力強く歌う。
「Awaiting On You All」が終わると、次の曲が最後であることを告げ、締め挨拶をするチャーリーさん。最後に演奏されたのは「What It Life」だった。熱唱するチャーリーさんの歌声と迫力あるサウンドが炸裂!そんな「What Is Life」が終わると、客席からは、アンコールを求める拍手が続いた。
その声に応えてバンビーノさんが「サンキュー!」と叫び、ビートルズ時代のナンバー「I Want To Tell You」が演奏された。チャーリーさんとバンビーノさんが入れ替わりながらヴォーカルをとり、ジョージの日本公演「ライブ・イン・ジャパン」のようにそれぞれがギター・ソロを弾き、客席も大いに盛り上がる。
演奏が終わると、さらにアンコールの声は続いたが、このナンバーで特集ステージが終わった。